約1万年にわたって人類の胃袋を支えてきた家畜に感謝の言葉を述べる日が近づいているのかもしれません。イスラエルのスタートアップが牛の細胞を培養してつくった牛肉の販売を2022年に始めます。日米企業も取り組む。家畜に頼る食文化は転換点を迎えます。
イスラエルのフューチャー・ミート・テクノロジーズは6月、食肉を出荷する工場を立ち上げました。家畜は見当たりません。創設者でヘブライ大学教授のヤコブ・ナーミアス最高科学責任者は牛肉などを「増やすだけだ」と話しています。22年からハンバーガー5千食分にあたる500キログラムの肉を毎日つくります。