• 2023.01.16
  • 投資・VC

光学系部品のオキサイドは13日、イスラエルの光学結晶メーカーのRaicol Crystals Ltd.の全株式を3月1日付で取得すると発表した。株式の取得額は約34億円。結晶製品や技術で補完関係にあり、特に次世代の量子通信分野で求められる結晶製品のほぼ全ての種類を提供できるようになるという。

ライコル社は1995年創業。年間売上高は約10億円。「宇宙・防衛」「美容」「エネルギー」分野などの結晶製品を手掛けており、オキサイドは完全子会社化によって同分野にも参入する。技術の融合で新材料の製品開発を加速するほか、営業面でもグローバルな販売網の強化が見込めるという。

オキサイドは13日、2023年2月期の通期の業績予想を下方修正した。売上高は前期比23%増の58億円(従来予想は63億円)、純利益は同22%減の3億8700万円(同6億5000万円)を見込む。海外からの調達部品に不具合が発生し、レーザー製品の生産が落ち込んだためという。