• 2024.03.14
  • 農業技術

イスラエル南部の農業の中心地であり、トマト栽培に最適な場所のひとつであるNetiv Ha’asaraの温室に、自然乾燥する新種のチェリートマトの最初の苗が9月に植えられた。

Supreeが開発したトマトはチェリートマトタイプである。最初は15グラム(1/2オンス)だが、樹上で乾燥させると1個わずか3グラムになる。この自然乾燥により、豊かな味わい、鮮やかな色、ビタミン、抗酸化物質が保たれ、熟したときに「元の重量の約80%が失われる」スーパーフードになり、風味と栄養の濃度が高まると、NRGene社は先月の声明で述べている。
トマトの自己乾燥特性は、エルサレム・ヘブライ大学の研究者たちによって初めて特定された。一方、Rishon Lezionにある農業研究機関Volcani研究所は、25年ほど前にこの特性の原因となる遺伝子を初めて単離した。

砂糖、化学薬品、防腐剤不使用

Supreeのチームは、NRGeneのアルゴリズムを用いて、最も美味しく、病気に強く、ビタミンが豊富なトマトの開発に注力した。
「NRGeneの技術によって、7年かかるところを2年で終わらせることができました」とローネンは言う。
Supree社のトマトの潜在的な市場規模は、2030年までに15億ドルに達すると推定され、同社は160億ドルのドライトマト市場をターゲットにしていると声明で述べている。さらに、Supree社のトマトは、102億ドルのドライフルーツ市場、44億ドルの冷凍フルーツ市場、600億ドルのスーパーフード市場の代替製品になる可能性があるという。

※原文は英語となります

在イスラエル日本大使館発行のニュースレターより抜粋