
Gauzy
<企業概要>
Gauzy Ltd.(ガウジー)は、2009年にイスラエル・テルアビブで設立された、光と視覚制御技術に特化した企業です。主力技術であるポリマー分散液晶(PDLC)および懸濁粒子デバイス(SPD)を用いた調光ガラス(LCG)は、建築、自動車、航空、安全技術の4分野で広く活用されています。これらの技術により、外の景色を損なうことなく窓の明るさや色を自在に調整することが可能です。建築分野では空間設計に革新をもたらし、自動車分野では乗用車から鉄道・船舶まで幅広い車両に対応。航空分野では商用・ビジネス機向けのキャビンおよびコックピットの遮光システムを提供し、安全技術分野では大型車向け安全システムの設計・製造を行っています。特に航空機のコックピットのガラス、サンシェードについては大きなシェアを誇っています。調光ガラスには、既存のガラスに貼り付ける粘着型スマートフィルムや、2枚のガラスの間に積層するラミネート型スマートガラスがあります。また、独自のコントローラーやタッチパネル、RFリモコンも提供しており、さらにAlexaやGoogle Homeなどのスマートホームシステムとの連携も可能で、快適で柔軟な空間づくりを支援します。また、CMS(Camera Monitoring System)は、従来のサイドミラーやバックミラーを高解像度カメラと車内ディスプレイに置き換える技術です。このシステムは、AIを活用した「Smart-Vision® CMS」として展開されており、高度な画像処理を実現しています。具体的には死角の削減、夜間視認性の向上、障害物や歩行者の検知能力強化など、安全性を飛躍的に高める機能を備えています。さらに、盗難や破壊行為を防ぐ「監視モード」も搭載されており、様々な車種や車両構成に対応可能です。加えてに、国際的な安全認証(UN R46、R10、R118、R151など)にも準拠しており、導入が進んでいます。CMSの代表的な導入事例としては、欧州の多くのバス、フォードの商用トラックや、世界最大の商用バスメーカーYutongでは、25以上のバスモデルにヨーロッパ、北米、中東、オーストラリアなどで運用されています。この導入により、事故関連コストを最大40%削減できたという報告もあります。また、ニューヨーク州のCDTA(Capital District Transportation Authority)でもCMSが採用され、公共交通の安全性向上に貢献しています。
<求めるパートナーシップ>
政府、自治体、業界団体との連携、技術サポートパートナー、製造サポートパートナー
掲載日 2025年9月18日
担当商務官 高桑栄次