• 2024.07.01
  • 防犯・防災・航空宇宙・サイバーセキュリティ

イスラエルのサイバー新興企業が1月から6月中旬までに調達した資金は29億ドルで、2023年通年の19億ドル、2022年の32億ドルに比べて多い。また、YLベンチャーズのレポートによると、2023年の21社、2022年の16社、2021年の35社に比べ、2024年初頭には12社のイグジットがあった。


同レポートは、戦争にもかかわらず、イスラエルの動向は成熟企業に焦点を当てたサイバー業界の世界的な回復と一致していると指摘している。サイバー投資家は依然として初期ラウンドへの投資をためらっており、実際の収益を求めている。サイバーエグジットの増加は注目に値するが、現地のエコシステムにとっては必ずしもポジティブではない。2023年上半期の9社に対し、2024年初頭には12社のサイバー新興企業が売却された。エグジットまでの平均期間は4.5年に短縮され、過去4年間で最低となった。今年エグジットした12社のうち、8社は2021年と2022年に設立された企業であった。YLは、今年下半期も迅速かつ小規模なエグジットの傾向が続くと予想している。イスラエル・サイバーへの関心は依然として高いが、フォローアップ・ウンドの調達は難しい。ArmisがSilk Securityを1億5,000万ドルで買収したり、WizがGem Securityを3億5,000万ドルで買収するなど、イスラエル企業が買い手側に回るケースが増えていることは明るい兆しだ。

※記事は英文です