• 2024.08.02
  • コンピューター・インターネット関連

7月24-25日に開催された量子コンピューティングエコシステムイベントQ2B 2024 Tokyoにイスラエル企業三社(Classiq Technologies, Qedma Quantum Computing, Quantum Machine) が参加しました。量子技術の変革的な可能性に焦点を当てたこのカンファレンスでは、各社のプレゼンテーションで、最新の製品や日本企業とのコラボレーションについてのセッションがあり、多くの業界リーダー、研究者、政策立案者、投資家が集まり、量子コンピューティングの最新の進展や応用についての議論や交流が行われました。本イベントに参加した3社を以下にご紹介いたします。


Classiq Technologies

量子ソフトウエアの開発を支援するプラットフォーム戦略で、自社を中心としたエコシステムの構築を目指しています。すでにドイツBMWグループや米NVIDIA(エヌビディア)と電気自動車(EV)の効率化に向けた研究開発で協業を始めたほか、創薬や金融といった分野でもユースケースを開拓しております。また最近では中性原子方式量子コンピューティングのリーダーであるQuEra社とClassiqプラットフォームへの中性原子方式量子コンピューターの統合を発表しました。

Q2Bに合わせて7月26日に行われたClassiq社のイベントにも多くの人が訪れ、充実した情報交換が行われました。

新丸ビルにて行われたClassiq社のイベントの様子

Qedma Quantum Computing

Qedmaの量子エラー抑制・エラー緩和(QESEM)ソリューションは、エラーのない量子コンピューター用に設計されたアルゴリズムを、現在の量子コンピューターで高精度に実行できるアルゴリズムに変換することができます。5人の教授と14人のPh.D保持者を含むチームが量子コンピュータのMiddle ware 開発に努めており、日本ではすでにRikenと協業しております。現在投資を求めておりますのでもしご興味のある企業の方は是非ご連絡ください。

Qedma社CTO Natanel Lindner氏と柚木清司氏(理研)

Quantum Machines

2018年に設立され大規模な量子コンピュータを動かすための古典的なハードウェアとソフトウェアのインフラを開発しています。量子制御パートナーである 量子マシンを使用すると、最も困難な量子アルゴリズム でも すぐに実行することができます。 プロセッサベースの量子コントローラーTM、ソフトウェア、極低温エレクトロニクスといった当社の解決 策は室温からミリケルビンまでの範囲でどこでも動作する幅広い量子ビット タイプと量子デ バイスをサポートしています。2024年6月には、イノベーション庁の支援をうけ、イスラエル量子コンピューティングセンター(IQCC) をしテルアビブ大学での開設を発表するなど目覚ましく躍進しています。ヨーロッパを始め、日本でも多くの協業の実績があり、当業界で急成長している企業です。

Quantum Machines, Co-founder & CTO, Yonathan Cohen氏