駐日イスラエル大使館経済担当公使ダニエル・コルバー氏
かつては宗教と紛争の印象が強かったイスラエルが、近年は中東のシリコンバレーといわれ、ハイテク産業で脚光を浴びている。コロナ禍には、世界最速で国民にワクチン接種を完了させて、医療分野においても最先端国家としての存在感を強め、2021年の世界幸福度調査では、アメリカやイギリス、そしてフランスやドイツをしのぎ、12位にランクインしている。
世界のビジネスシーンから「スタートアップ・ネイション」として急速に存在感を増すその背景には、1948年の建国当時から敷かれる高水準の教育システムをはじめ、チャレンジ精神やトライ&エラーが評価される文化があることはあまり知られていない。
我々日本人はイスラエルを本当に知っているのだろうか?
「日本人が知らないイスラエル」と題した連載の第1回目は、イスラエルの国力を支える強みと魅力を探るべく、イスラエル大使館 公使・経済部代表のダニエル・コルバー氏に話を聞いた。