2月27日Hack大阪(主催;国際イノベーション会議HackOsaka2018実行委員会(大阪市、公益財団法人都市活力研究所)が閉幕した。
今回はイスラエルのテルアビブ・ヤフォー市からメディア・コミュニケーション部長のギディ・シュメーリング氏が大阪市より招待を受け、パネル・ディスカッションのパネリスト、ピッチコンテストの審査員、またデジタルシティ・テルアビブに関するセミナーに登壇するなど、精力的に活動した。 イノーベーションの創出には、ミックスカルチャーを受け入れるプラットフォームが必要との発表に、セミナー参加者から驚きとイスラエルの多様性に関心が集まった。 30分以上の活発な質疑応答が続いたことは、参加者のイスラエルへの関心の高さの表れであろう。
Hack Osakaの目玉はスタートアップ10社によるHack Awardピッチコンテストであった。 イスラエルから12社の申請があり、そのうち2社がHack Osaka事務局に招待され、壇上で5分間のピッチを行なった。 イスラエル以外ではフランス、中国、ロシア、韓国、日本、インドネシア、フィリピンなどイノーベーションに注力している国々から選ばれた起業家たちの参加であった。 結果は、イスラエルのアイコントロール社(閉じこもり症候群のためのウェアラブル)が銀賞、カーバイン社(火災、事故、災害のための緊急通信網プラットフォーム)が銅賞を受賞し、それぞれトロフィーと副賞のギフト旅行券が渡された。 金賞は中国のイユアン社でAIとビッグデータを使った皮膚がん診断プラットフォームを提供。 この会社は既にGoggleAIやスタンフォード大との連携を進めており、医療画像診断にも参入済みである。 総じてピッチコンテスト参加企業の技術レベルの高さが印象に残った。
来年もイスラエルからユニークなスタートアップが登壇することを期待している。