岸田政権は看板政策として掲げる「新しい資本主義」の一環として、2022年を「スタートアップ創出元年」とし、様々なスタートアップ支援を強化することを宣言しました。米中をはじめ世界に対して大いに出遅れてしまった日本のスタートアップ政策ですが、ここからキャッチアップを目指す上で参考にしたい国が、中東の起業大国イスラエルです。
筆者は先日、イスラエル政府の招致によるYoung Leaders Programに参加し、スタートアップやイノベーションについての調査を行いました。人口およそ900万人、面積は四国程度、国土の大半は砂漠であり天然資源にも恵まれないこの国で、なぜ世界的なイノベーションが生み出され続けるのか。現地で様々なイスラエル人にヒアリングを行う中で見えてきた要素を整理し、日本の未来に活きるヒントを探ります。