Palo Alto Networks、Cisco、Check Pointがイスラエルのクラウドセキュリティ企業を買収したのに続き、CrowdStrikeもAdaptive Shieldを買収した。
買収額は公表されていないが、3億ドルと推定され、総額4400万ドルを調達したAdaptive Shieldの投資家にとっては大きなリターンとなる。今回の買収で大きな利益を得たのは、Vertex Venturesだ。バーテックス・ベンチャーズはこの新興企業への初期投資家の一人で、その資金の大半は日本からのものだ。
CrowdStrikeは、クラウド・データ・セキュリティ・プラットフォームによって成長した米国最大級のサイバーセキュリティ企業である。2020年以降、CrowdStrikeは今回の買収以前にイスラエルで4社を買収している。直近の買収はFlow Securityで、半年前に2億ドルで買収した。それ以前には、Bionicを3億5000万ドルで、ReposifyとPreempt Securityを公表されていない少額で買収している。CrowdStrikeはイスラエルで研究開発センターも運営している。
テルアビブを拠点とするAdaptive Shieldの従業員数は100名。Wizと同様、Adaptive Shieldは、企業のデータ・セキュリティ・チームが、Slack、GitHub、Zoom、Salesforce、Microsoft、Googleのワークアプリケーションなど、企業のクラウド環境で動作するアプリケーションのサイバーセキュリティ面を監視・制御するのを支援する。Adaptive Shieldのプラットフォームは、設定管理、アプリケーション間の接続性(API)と関連するリスクの特定、ユーザー管理、クラウドアプリケーションに対するIDベースの攻撃の検出を可能にする。