DeepLightとして知られるAI向けフォトニック・コンピューティング技術を開発するスタートアップCogniFiberは、500万ドルの資金調達ラウンドの終了を発表。この資金調達ラウンドはChartered GroupとEastern Epic Capitalが主導した。現在までにこのイスラエルのスタートアップはイスラエル・イノベーション庁からの資金提供を含め、総額1400万ドルを調達している。
今回の資金調達は、フォトニック・プロセッサ開発の完了を支援するとともに2027年までに市場参入を予定しているフォトニック・スーパーコンピュータの継続的な開発を支援するものである。
CogniFiberは、ワイツマン科学研究所で脳研究の博士号も取得したハードウェアおよびアルゴリズム・エンジニアのエヤル・コーエン博士(元メラノックス、サイフン、オーレンセミコンダクター)と、世界的に有名な光学研究者、連続起業家、現バル・イラン大学工学部長であるゼエブ・ザレフスキー教授によって2018年に設立された。
同社がAuroraフォトニック・デモンストレーション・システムで実施したIRIS分類テストでは、この技術は1秒間に1億のタスクを実行することに成功した。これは、1つのネットワーク・インスタンスに対して、Nvidiaの100Aプロセッサの1,000倍であり、消費電力はわずか180ワットである。同社は2027年までに、消費電力5キロワット未満で最大50エクサフロップスが可能なシステムの実現を見込んでいる。DeepLight技術により、サッカー場ほどの大きさのスーパーコンピューターが数台のサーバーラックに縮小され、コストが数千万ドル削減され、数千メガワットの電力が節約され、システム構築時間が50%以上短縮される可能性がある。